詩人は金色の小さなチョウを
両手にそっと捕まえて
秘密の庭に埋めてしまった
町に働きに出るために
分厚い素焼きのつぼに隠して
私の心は夢に苦しむ
いつか彼は戻るだろうか
尊い汗を流し
せっせとレンガの家を積むより
それとも
いつか忘れてしまうだろうか
あの小さな金色のチョウのことを
自分が詩人だということを
だが、風が吹き、鳥が飛んで
暗い予感は遠のいていく
彼はきっと忘れない
サラサラと言う
あのかすかなチョウの羽音を
草原を風が渡り
天空を鳥が行き過ぎさえすれば
詩人はいつだって詩人なのだから
Yumi

Illustrated by Hikaru 🐰
風の声

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