常春の庭

遠い谷の向こうから私を呼ぶ声がする黄色いハンカチを振って「ここへおいでなさい あなたの愛する本と音楽ナッツ入りのチョコレート大好きな人の笑顔とホットな飲み物みな用意してありますよ」だが、どうやって行こうマップはバッテンだらけなのにシカが通り...

海を飛ぶ

海を飛ぶ穴の空いた胸に紙を丸めて詰めて大丈夫、まだ落ちまいもう少し先まであの小さな岩礁までたどり着いたら大の字になって水平線に沈む夕陽を見送ろうそれから、ずっと星を眺めて過ごそう眠ってしまったらそれもいいその間に胸の穴から苗木が大きく育つだ...

ガラスの向こうに

透き通ったガラスのむこうの空黄金の炎海…軽々と神が押し開ける白い扉どこへ行こう風と一緒に青い苗木を懐いてYumiIllustrated by Hikaru 🐰 ガラスの向こうに2026年2月

緑のレース

シルバーさんを断って、自分でヒバの剪定をした。いつか、どこかの名刹で目にした、緑のレースが忘れられなくて…

風の声

詩人は金色の小さなチョウを両手にそっと捕まえて秘密の庭に埋めてしまった町に働きに出るために分厚い素焼きのつぼに隠して私の心は夢に苦しむいつか彼は戻るだろうか尊い汗を流しせっせとレンガの家を積むよりそれともいつか忘れてしまうだろうかあの小さな...
人生

羽根飾りのないダンス・ウィズ・ウルブス

両親のきょうだいやその連れ合いたちが集まると、酒宴が始まる。お酒と歌と手拍子のマジックはいろいろな背景を持つ人間たちを一つに溶け合わせる。まるで羽根飾りのないダンス・ウィズ・ウルブスの宴だった…
ピアノ

ピアノ

初めてのピアノはおもちゃのピアノ。次に家に来た漆黒のアップライト。乱暴な練習に耐え、クレーンで運ばれていった…。さみしい心が思い出す古いピアノのこと。
書くと言うこと

私について、または、書くと言うこと

私にとって書くと言うことは、いつでも、人の面前で裸になるようなものだった。だから、書けない時期が長く続いた。その私が書けるようになった理由は…
北上川

私の川

故郷の川、北上川のほとりに立つと、忘れ変えていた思い出がよみがえってくる…

幸福な青年

孤独な少年は火星を夢見続けた。青年になって友達ができた。うれしくて、火星の秘密を友に打ち明けるが…